世代交代
人は誰しも年をとり、衰える。
それは当たり前のことだが、スポーツ界ではその度に世代交代が行われる。
特にチームワークを必要とする団体競技では重要視されている。
世代交代とはただ若くて才能のある選手を入れればよいというわけではない。
なぜならチームには今まで培ってきた経験、結束力、コミュニケーションといった目では見えない力が必要であるからだ。
よって、それらでバランスを保っているチームにただ新しい選手を入れてもチーム力がアップするとは限らないのである。
例えば、現在のサッカーのフランス代表が良い例だ。
1998年ワールドカップ、ユーロ2000を制した時の中心メンバーであるジダンやデサイーが抜け世代交代を行っている。
新たに加入した選手はもちろん世界でもトップレベルの選手達ばかりであるが、現在フランスはワールドカップ予選で格下のチーム相手に苦戦を強いられている。
これはさっきの目に見えない力のバランスが崩れた為
つまり
「ジダンと同じレベルの選手は入ったが、その選手はジダンではない」
ということである。
同じトップレベルの選手でも個性や能力が全く同じ選手は二人といない
なのでチームのバランスが変わるのは必然なのである。
今、正にフランスは見えない壁にぶつかっている。
それを打破出来るかどうかは選手、そして監督の手腕にかかっているだろう。
そして、もしフランスがその壁を乗り越えることが出来た時
私はサッカーファンとして最高の幸せを得ることであろう。